カタストロフィ
「んっ、ふぅっ」
ただひたすらに優しかっただけのキスが激しくなったのはいつからか思い出せなくなるほど、長い時間二人は唇を重ねていた。
ドレスを脱がされキャミソールとドロワーズだけになっても、ユーニスは嫌がる素振りすら見せない。
むしろダニエルが触りやすいように、力を抜いてその身を委ねている。
クリスマスパーティーが終わりメイドに送られて自室に戻ったユーニスは、時計の針が深夜2時をまわってから忍び足で自分の部屋を抜け出した。
目指した先はダニエルの部屋。
本来ならば未婚の男女が二人きりでいるのはマナー違反であるが、すでに身も心も結ばれた二人にとっては正直そんな世間体などどうでもいいことである。
若く活力あふれるダニエルはもちろんのこと、彼に快楽を教え込まれたユーニスも抱き合うこの時間を心待ちにしていた。
「少し細くなったね」
一糸纏わぬ姿になったユーニスを見下ろし、ダニエルは低く囁く。
「もともと痩せてはいたけれど、なんていうのかな……引き締まった感じがする。特にこの辺」
スラリと伸びた長い指と薄く大きな手の平でウエストをなぞられ、条件反射でユーニスは体をびくつかせた。
「それに、感度も良くなった。ほんの少しの刺激でも気持ち良くなってくれるから、弄り甲斐があるな」
すっかり立ち上がった胸の頂きを舌で扱かれ、ユーニスはたまらず声をあげた。
「ひぅっ!あ、やぁ、私ばっかり」
仕返しにダニエルの陰部に手を伸ばすも、素早く捕まえられて拘束される。
舌で胸を責められるのと並行して蜜壺に指を差し込まれ、すっかり覚えてしまった快い所を刺激されてしまう。
二箇所同時の責めにあっさりと白旗を上げたユーニスは、はしたなく喘ぎながら腰を揺らした。
「あ、あぁっだめっ!もう、っあああぁ」
上擦った声が消えるのと入れ替わりに、膣が指をやわやわと締めつけてきた。
その動きがおさまるまで待ち、一呼吸置いてからようやくダニエルは衣服を崩し始めた。
ユーニスが素肌を晒しているにも関わらず、ダニエルは今この瞬間まできっちりと服を着ていた。
唯一手袋だけは外していたが、それがより淫靡な雰囲気を生み出していた。
手際よく脱ぎ出した彼のしなやかな身体を見ながら、ユーニスは頬を膨らませて文句を言う。
「やっと脱ぐ気になったのね。私ばっかり恥ずかしい思いをするなんて、不公平だわ」