アンドロイド・ニューワールドⅡ
「それより、注文を決めましょう」

「それよりって何だよ…。俺は今、現状に追いつくのに必死で、それどころじゃないよ…」

「そうですか、分かりました。それでは僭越ながら、私が注文を決めさせて頂きますね。店員さん、オーダーをお願いします」

と、私は店員さんを呼びました。

「え?ちょ、瑠璃華さん?」

「はぁい、お嬢様。お待たせしました。何にしましょう?」

「私はこの、あつあつふわとろ♡オムライスと、萌え萌え♡バニラフロート。一つ。こちらの方には、うさたん印のあつあつ♡カレーと、萌え萌え♡いちごジュースをお願いします」

「ちょ、瑠璃華さん何そのちゅうも、」

「はぁい、畏まりました〜!少々お待ち下さいませ〜!」

「ちょっと待ってー!」

と、奏さんは必死に叫ぶも。

オーダーを取り終えた店員さんは、るんるんとキッチンの方に向かってしまいました。

注文完了ですね。

「…瑠璃華さん」

と、奏さんは掠れた声で私を呼びました。

「はい、何でしょう」

「なんてものを注文しちゃったのさ、君は」

「奏さんがお疲れのようでしたので、精が出るよう、カレーを注文させて頂きました」

「…」

「お気に召さないようなら、オムライスと交換しましょうか?」

「…そっちはそっちで、相当キツいでしょ」

と、奏さんは真顔で言いました。

いつの間にか、奏さんが真顔モードに入っていますね。

やはり、お疲れなのでしょうか。

カレーを食べて、元気を出して欲しいですね。

「大体、お昼食べるにはまだ早いし。やっぱり注文キャンセルしよう!メイド喫茶でうさたん印なんて、そんな小っ恥ずかしいこと御免、」

「お待たせしましたご主人様〜!うさたん印のあつあつ♡カレーになりま〜す!」

「はっや!作り置きしてた!?」

と、思わず奏さんが叫ぶほどの速さでした。

我がクラスの喫茶店も、このスピーディーさを見習いたいですね。

「それからこちらは、萌え萌え♡いちごジュースです!萌え萌えしてくださいね〜」

「…どうも…」

と、奏さんは半泣きで頷きました。

目にゴミでも入ったのでしょうか。
< 220 / 467 >

この作品をシェア

pagetop