アンドロイド・ニューワールドⅡ
こうして。

メンテナンスを終えた私は、久露花局長と朝比奈副局長にお別れを言い。

早めに、アパートに戻ることにしました。

予定よりは少々早いですが、明日には学校に復帰する予定です。

局長達とまた離れ離れになるのは、名残惜しいですが。

しかし明日になれば、また奏さんと再会出来る。

そう思うと、何故か、また胸の奥がチクチクと…チリチリとします。

これまでは、胸部に異物が混入しているのか、と思っていましたが。

局長曰くこれは、感情の発露だそうです。

一体この感情の名前は何と呼ぶのか、今の私には分かりません。




…それはさておき。

きちんと、「お土産」も用意して、自分のアパートに戻ってきてすぐ。

「…」

と、私は無言で、見慣れた部屋の中を見渡しました。

そして、この部屋に潜んだ不審者。

もとい、不法侵入者の存在を、確認しました。
< 261 / 467 >

この作品をシェア

pagetop