アンドロイド・ニューワールドⅡ
私達の後輩。
それは…。
「『人間交流プログラム』の後輩のことですか?」
「えぇ、そうです」
「それなら、ここに戻るとき久露花局長に聞きました。第1局にいる2017番、キルケーが、新たに『人間交流プログラム』に参加するそうですね」
「あ、やっぱり聞いてたんですね」
と、碧衣さんは言いました。
ということは、碧衣さんも聞いていたのですね。
「紺奈局長が、別のアンドロイドの話をしているものだから、つい気になって。もしや浮気じゃないかと、根掘り葉掘り聞いたんですよ」
と、碧衣さんは言いました。
別のアンドロイドの話をするだけで、浮気を疑われるのですか。
紺奈局長も大変ですね。
「そしたら、三人目がやって来るってことで…。しかも瑠璃華さんと同じ学校なんでしょう?」
「はい、そうらしいです」
「それは苦労しますよ」
と、碧衣さんは言いました。
苦労?
「何故私が苦労することになるのですか?」
「いえ、実はさっき僕、2017番に会ってきたんですよ」
「え?」
と、私は聞き返しました。
会った?2017番に?
「いつの間に会ったのですか」
「こっちに戻ってきてすぐに。ついさっきです。どうも2017番は、既に準備万端整えて、明日には転入出来るよう、こちらにいるそうです」
と、碧衣さんは言いました。
そうだったのですか。それはまた急ですね。
「それで、それの何が、私を苦労させることになるのですか?」
「それは…」
と、碧衣さんは言いかけました。
すると、そのときでした。
「…見つけました。1027番。コードネーム『ヘレナ』」
と、何者かの声がしました。
そして、同時に。
何もなかったはずの空間に、またしても人影が現れました。
それは…。
「『人間交流プログラム』の後輩のことですか?」
「えぇ、そうです」
「それなら、ここに戻るとき久露花局長に聞きました。第1局にいる2017番、キルケーが、新たに『人間交流プログラム』に参加するそうですね」
「あ、やっぱり聞いてたんですね」
と、碧衣さんは言いました。
ということは、碧衣さんも聞いていたのですね。
「紺奈局長が、別のアンドロイドの話をしているものだから、つい気になって。もしや浮気じゃないかと、根掘り葉掘り聞いたんですよ」
と、碧衣さんは言いました。
別のアンドロイドの話をするだけで、浮気を疑われるのですか。
紺奈局長も大変ですね。
「そしたら、三人目がやって来るってことで…。しかも瑠璃華さんと同じ学校なんでしょう?」
「はい、そうらしいです」
「それは苦労しますよ」
と、碧衣さんは言いました。
苦労?
「何故私が苦労することになるのですか?」
「いえ、実はさっき僕、2017番に会ってきたんですよ」
「え?」
と、私は聞き返しました。
会った?2017番に?
「いつの間に会ったのですか」
「こっちに戻ってきてすぐに。ついさっきです。どうも2017番は、既に準備万端整えて、明日には転入出来るよう、こちらにいるそうです」
と、碧衣さんは言いました。
そうだったのですか。それはまた急ですね。
「それで、それの何が、私を苦労させることになるのですか?」
「それは…」
と、碧衣さんは言いかけました。
すると、そのときでした。
「…見つけました。1027番。コードネーム『ヘレナ』」
と、何者かの声がしました。
そして、同時に。
何もなかったはずの空間に、またしても人影が現れました。