望まれぬ花嫁は祖国に復讐を誓う
「そちらの国にとって脅威、だからではないですか?」
「ということは。ダレンバーナは獣人の力を恐れているってことよね?」
「そうかもしれませんね」
アドニスはカップを置くと、お菓子に手を出した。丸くて黒いチョコレート。中にはナッツが入っている。
「ダレンバーナの国民全員が魔力持ちではないように、ローゼンフェルドの国民全員が獣人というわけではないのです。主に獣人たちは獣人騎士となって、国を守っていました」
そこで、チョコレートを口の中へ放り込み、カリカリと噛みしめる。
「獣人たちはその姿を、人型、半獣人、獣化と三段階にかえることができます。このなかで半獣人という姿が、一番戦に向いています。ですが、先の戦争ではその半獣化を封じられたと聞いています」
「魔導師の力によって?」
「ということは。ダレンバーナは獣人の力を恐れているってことよね?」
「そうかもしれませんね」
アドニスはカップを置くと、お菓子に手を出した。丸くて黒いチョコレート。中にはナッツが入っている。
「ダレンバーナの国民全員が魔力持ちではないように、ローゼンフェルドの国民全員が獣人というわけではないのです。主に獣人たちは獣人騎士となって、国を守っていました」
そこで、チョコレートを口の中へ放り込み、カリカリと噛みしめる。
「獣人たちはその姿を、人型、半獣人、獣化と三段階にかえることができます。このなかで半獣人という姿が、一番戦に向いています。ですが、先の戦争ではその半獣化を封じられたと聞いています」
「魔導師の力によって?」