タケノコ令嬢は今日もタケノコ掘りで忙しい
 エドアルドが頷いたため、水に浸していたタケノコを一切れつまみ、水気を切ってから差し出した。「どうぞ」

 エドアルドは食べてみたいと言ったわりには、恐る恐るタケノコを受け取り、ゆっくりと口の中へ入れる。コリコリという食感を味わっている音が、こちらにまで聞こえてくる。

「なんか、変な食感だな。味はちょっと甘いような」

「甘味があるのが孟宗竹(もうそうちく)の特徴ですからね」

「なんか、酒が飲みたくなってきたな」

「少し味付けをすれば、酒のつまみにピッタリです」

「ご飯以外にも、料理に使えるのか?」

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