タケノコ令嬢は今日もタケノコ掘りで忙しい
 ロッサナはそう思うようにしている。幼い時に王太子と婚約が決まったのも縁、婚約破棄されてしまったのも縁、そしてここにこうやって来ることができたのも縁、何しろタケノコを思い出すことができたのも縁。

「ロッサナ、君は強いな」
 エドアルドはそう呟き、ところで、と話題を切り替える。「これだけの竹林を、どうやって管理するつもりだ?」

「まずは、これからの時期はタケノコを掘ります。その後は、不要なところは伐採しようと思っています」

「君一人でできるのか?」

「まずはやってみます。ダメなときは、皆さんに協力をお願いするかもしれません」

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