幼馴染大和君の執着愛~俺の最愛の番~
まただ・・・・どうしよう
あたしは溜息をつくとロッカーの中にあるはずの体操着を探す
確かに入れておいたはずの体操着がない
呆然と立ち尽くして再びため息をつく


学校指定の体操着って結構高いんだけど・・・・
また買いなおさなきゃ・・・どうしよう
何度も買い替えてたらお母さん心配するよね
女子更衣室の誰もいない部屋の中で途方に暮れる
これじゃあ体育の授業に出れない


「しょうがない・・・・・さぼっちゃお」



あたしは更衣室を出ると階段を登り屋上へと向かった
さぼろうと思ったのはただの思いつき
それに色々考えようっと思ったから


眩しいほどの晴天、深呼吸をひとつするとだいぶ古びたベンチに座る
ああ、喉乾いた・・・・なんか持ってくればよかった
何げなくポケットをまさぐると大和君から貰ったブレスレット

「肌身離さず持ってろって言ったって学校にしていくと怒られる」



再びポケットにブレスレットを戻すとクラスの女子の冷たい視線のことを思った
あたしはずっと無視されて居ないものとして扱われている
例えていうなら空気・・・・・あたしはあのクラスで完全に浮いている
こんな風に体操着隠されたりって表立った行動をされたことはこれで二回目
何度も盗まれるようならロッカーの鍵を厳重にしないと・・・・



でもなんでこんなに嫌われるんだろ
あたし転校してからまともに大和君以外の人と喋ったことないんだけどな
重い気持ちを振り払うかのように立ち上がると背伸びをすると金網のフェンスの傍に行く
金網越しに見えるのは体育の授業をしている自分のクラス
長距離走なのだろう、かなりみんな走りこんでる
その中でもひと際目立つ男子一人


大和君だ・・・・・



視線を彼に向けると何かに気付いたようで驚いたような顔をしてあたしに後微笑んだような気がした






< 65 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop