舞台の上で輝いて
アラベスク、どうやったら綺麗な身体のラインを出せるのか、ずっとずっと練習してきて、芸術監督さんからもとても綺麗で芸術的と褒められたポーズなのに、結城さんにサポートされたら、緊張してそのラインが出せない。
こんなに近くに顔がある。
ウエストに添えられている、結城さんの指の感覚まで良く分かる。

踊るほど、頭と身体がバラバラになってきて、リハーサルどころじゃない。
踊りでなくて結城さんの事ばかりに意識がいってしまう。
これじゃあ、結城さんの時間を無駄にしてしまう。
ダメダメ、ちゃんと、身体を引き上げる様にしなきゃ、指先足先まで神経を使わなきゃ。
あ、また今少し指に力が入った…
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