trade
「一枝さんが前に言っていた、私を救う方法って、入れ替わりだったんですね?」
"ーーだから、俺、とっておきの方法思い付いて!
彼女を、救ってあげれる方法。
俺なら紫織ちゃんを幸せにしてあげられるーー"
「朱君を見てて、思い付いて。
うちの実家の家業で、戸籍の売り買いとかも生業にしてるから」
「そうなのですね」
本当に、戸籍を売ったりとかそんな事があるんだな。
「けど、俺も魔法使いじゃないからね。
紫織ちゃん…、いや、織田未希のままの君の世界を変えてあげられる程の事は、出来なかった」
織田未希は、この先も殺人犯の娘のまま。
「一枝さんでも、出来ない事あるんですね?」
「そりゃあね。
紫織ちゃんの事も、結局手に入らなかった」
その言葉に、えっ、と一枝さんを見てしまう。
「顔見てたら、分かるよ。
もう、俺とどうこうなろうと思っていないの」
その言葉に、ゆっくりと頷いた。
この人に、惹かれたけど。
でも、蒼君との約束を守る為には、この人を選べない。
「だから、今回のこの話受けていいのかな?って」
私は、何も差し出さないのに。
永倉さんの言ったように、私はこの人のペットになるつもりはない。
「まあ、ヤレない女の為に、俺もここ迄無償でしないよ」
どういう、意味?
やはり、肉体の関係はこの先も強要されるのだろうか?
「前に、似たような話したよね?
見返りもなく、紫織ちゃんのお願いを聞くつもりはないって。
確か、ふうちゃんに朱君が強請られたら、助けて欲しい、とかだっけ?」
それに、頷いた。
"ーーだから、俺、とっておきの方法思い付いて!
彼女を、救ってあげれる方法。
俺なら紫織ちゃんを幸せにしてあげられるーー"
「朱君を見てて、思い付いて。
うちの実家の家業で、戸籍の売り買いとかも生業にしてるから」
「そうなのですね」
本当に、戸籍を売ったりとかそんな事があるんだな。
「けど、俺も魔法使いじゃないからね。
紫織ちゃん…、いや、織田未希のままの君の世界を変えてあげられる程の事は、出来なかった」
織田未希は、この先も殺人犯の娘のまま。
「一枝さんでも、出来ない事あるんですね?」
「そりゃあね。
紫織ちゃんの事も、結局手に入らなかった」
その言葉に、えっ、と一枝さんを見てしまう。
「顔見てたら、分かるよ。
もう、俺とどうこうなろうと思っていないの」
その言葉に、ゆっくりと頷いた。
この人に、惹かれたけど。
でも、蒼君との約束を守る為には、この人を選べない。
「だから、今回のこの話受けていいのかな?って」
私は、何も差し出さないのに。
永倉さんの言ったように、私はこの人のペットになるつもりはない。
「まあ、ヤレない女の為に、俺もここ迄無償でしないよ」
どういう、意味?
やはり、肉体の関係はこの先も強要されるのだろうか?
「前に、似たような話したよね?
見返りもなく、紫織ちゃんのお願いを聞くつもりはないって。
確か、ふうちゃんに朱君が強請られたら、助けて欲しい、とかだっけ?」
それに、頷いた。