赤い糸~For you~
「最近、いないよね?どうして?」



斎藤先輩に聞かれて、
何て返せばぃぃか分からなかった。



「ミニテストの補修で行けなかったんです。」



美仔が代わりに言ってくれた。


ちょっと無理がある言い訳だけど、助かったよ。



ありがとう。



「そーなんだ。二人ともが来なくなってから、コイツがそわそわしてたんだよ。」



斎藤先輩は池澤先輩を見ながら言った。



信じられなかった。



私たちがバスケ部を見に行かなくても、先輩は気づかないと思ってたし…気づいても先輩には関係ないだろうと思ってたから。



「おい。斎藤!余計なことを言うよ。」



あっ。喋った…



先輩がこんなに近くで喋っていることが夢に思える。



「今、コイツが言ったこと気にしないで。」



池澤先輩に喋りかけられて、固まってしまった。



「先輩方、仲ぃぃですね。」



美仔が、ふざけあってる池澤先輩達に向かって言った。



それから池澤先輩も喋るようになって、仲良くなれた。



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