きらきら
そう思ったのもすぐ消えた。


秋田くんの隣の席の女の子と、

あたしの隣の席の男の子は秋田くんとは仲が良いみたいで、

あたしも秋田くんにのせられながら4人で盛り上がった。


「えみちゃんって朝一緒だった子と付き合ってるの?」


秋田くんの隣の席の女の子、『井上沙都』ちゃんが聞く。

おぉ!!まただ。


「はいは~い!!その質問俺しちゃったから」


手を大げさに挙げて言う秋田くん。

思わず笑いがでる。


「え?え?付き合ってるの?」

笑うあたしの横で秋田くんは

「えみは今誰とも付き合ってませ~ん」

とピースをしながら言う。


何故にピース?


秋田くんの行動はおかしすぎて笑ってしまう。


「そうだったんだ!!」

驚くさとちゃん。


「さとちゃんは彼氏いるの?」

そう聞くとさとちゃんは後ろの席の人を一瞬見てから

「…うん」

と照れながら言った。


「え?え?えー?」


そしてさとちゃんの後ろの席の人、つまりあたしの隣の席の人を見る。

めがねをかけた爽やかな男の子…

この人?!


そう思った頃には秋田くんがネタばらし。


「こいつら付き合ってんだよー」


やっぱりか…

なんだか恋をしているさとちゃんは可愛いなって思った。


照れてるさとちゃんが話を変えようと、

「ねぇ、友達なんだし呼び捨てにしようよ」

そう言ったのがすごく嬉しかった。


女の子の友達第1号はさとだよ。
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