きらきら
ガタッ


あたしの机に置かれた手。

この手はきっと、


「取り込み中悪いんだけど…」

予想通りせい。


「せい!」

あたしは一気に笑顔になった。

さっきまであたしの方を向いていた3人はくるっと前を向いた。



「先生が俺とえみに職員室来いって…遅刻のことじゃね?」


でもこの一言で一気に笑顔が消える。

さっきも怒られたのに…



「怒られたらせいのせいだよ~」


下向き加減に言う。


「お前が寝坊したくせに!!」

そう言ってあたしの手を掴んで立たせる。


「行くよせい!!勝負だよ」


そして職員室までダッシュ!!


結局負けた…


先生からの用事は


「遅刻した罰で今日放課後、雑用手伝え」

だって…


まぁ怒られなくてよかったかな。


その後せいに文句を言われつつも笑いながら教室に戻った。


教室に入った瞬間、秋田くんと目が合った。


「放課後、雑用だって~」


あたしは笑いながら言うとさとも反応して

「大変じゃん!!がんばれ~」

なんて応援してくれた。



あたしの後ろにいるせいは、何かちょっとだけ寂しそうに見えたけど

「ば~か」

なんて言いながら頭をポンッとするもんだから、気のせいだって思ったんだ。
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