天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!2
「ギャングフィッシュの魔石は、熱を逃さないので、冷蔵庫には向いているんですよ。動力源の魔石もギャングフィッシュのものが入っております」

 冷蔵庫があるおかげで、食料を買いだめしておくことができる。

 夏の間も冷たい水を飲むことができるというわけで、庶民の間ではいつか冷蔵庫をというのがひとつの夢なのだそうだ。

 魔石を使っている分値が張るので、庶民では少々手が届きにくい値段設定になってしまう。

 だが、電化製品と違い、定期的に動力源の魔石にマナを注入すれば、五十年くらいは使える。そのため、庶民にとっての夢であるのと同時に、意外と持っている人は多かったりもする。中古市場も活発に動いているのだそうだ。

「……久しぶりに見るが、あいかわらず鮮やかな手並みだな」

 と、感嘆の声を漏らしたのは国王である。結婚前に、何度かこの領地を訪れていたと言うから、その時に見学したのかもしれない。

「そりゃ、陛下。この道に入ってからは長いですからね。陛下が王様になる前から、ここで働いております」

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