天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!2
 ホットカーラーとヘアアイロンは用途によって使い分けるものだ。こちらの世界でも、ホットカーラーは重宝されるかもしれない。

 

 ◇ ◇ ◇



 ジェラルドが、国王一家の滞在している別館に呼び出されたのは、明日には王都に戻るという夜であった。

(ディートハルト殿下も、明日には屋敷にお戻りになるか)

 ディートハルトもずっと別館に滞在している。

 ライナスがいる間はディートハルトを独り占めさせてあげようと子供達の間では話がまとまったらしく、カークとミリエラのふたりで行動しているのをこの一週間はしばしば見かけた。

 子供達が、自分達で考え、行動している様が微笑ましいと思う。

「よく来た、よく来た。一週間悪かったな──ディートハルトも、元気にしているようで、安心した」
「いえ、陛下。王子殿下は──懸命の努力を続けておいでです。その成果でしょう」

 ディートハルトは、一生懸命だ。見ているこちらが痛々しくなるほどに。

 それでも、ミリエラやカークと一緒にいる時には、年相応の笑みを見せていることが多い。彼の幸せが、できるだけ長く続けばいいと願わずにはいられない。

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