天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!2
 どのくらい熱を持たせれば髪形を固定することができるのかはわからない。

「──そうだな。ミリィが欲しいというのなら、作ってみてもいいのではないか」

 ここは錬金術師の屋敷であり、ミリエラも錬金術師である。

 ある程度のものは自給自足で作れるわけで、父の許しを得ることができたのなら、作り始めてしまえばいい。

 けれど、父はその前にと念押しをしてきた。

「このところ、勉強の方はお休みをしていたからね。きちんと、復習を終えてからだよ」
「はい、パパ!」

 こういう時には、いい返事をしておくに限る。マナーも含めて学ぶこと自体は嫌いではないし、問題ない。

 今学んでいるのは、読み書きと季節の花である。貴族の娘たるもの、季節の花を覚え、適切に屋敷を飾らねばならない。

 そろそろ簡単な計算問題も入ってくるらしいけれど、そちらは問題ないだろう。なにしろ、前世では社会人をやっていたのだから。



 勉強の遅れを取り戻さなければならないという事情もあり、実際に開発に取りかかることができたのは、国王夫妻とライナスが王都に戻ってから一週間後のことだった。

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