天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!2
「ううん、なんの魔石を使おうかなって考えてた」

 魔石を溶液に溶かし、その他いくつかの材料を混ぜて粘土状にした素材を使うという方法もある。記録機に使う記録板や父の机に置いてある文鎮の代用品などはそうやって準備したものだ。

 国王夫妻と一緒に見学に訪れた魔道具職人も、魔石を溶液に溶かした素材を冷蔵庫に加工していた。

(……って、それだけじゃないんだけど)

 そもそも、カーラー本体をどうやって作るのかが問題である。

 金属にすると重いだろうが、前世ではさまざまな製品に使われていたプラスチックは、こちらの世界には存在しない。

 木では、熱を伝えられないだろうし──と、膝の上に置いた大きな事典を熱心な顔で読みふける。

(……やっぱり、一回粘土状にして形を作るのが一番早そう)

 型にはめ、マナを流して固めるという方法もある。

 素材を作る部分では錬金術師の力が必要になるけれど、マナを流して固めるだけなら魔道具師の力でもできる。

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