天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!2
 父が次から次へと上げていく素材を、ミリエラはテーブルの上に揃えていく。今ここに魔石はないのだが、とりあえず材料を手元に並べておきたい。

「魔石は、魔石取扱所に頼んでおこう。数日中には届くはずだ」
「ありがとう、パパ!」

 父が頼めば、できる限り即座に届けてもらえるに決まっている。ジェラルド・グローヴァーの名は大きくものを言うのだ。

 数日後、材料を揃えたミリエラは、錬金釜の前にいた。

 父から教えてもらった溶液を釜に入れる。大モグラの爪と、ランダルートの芽は最初から入れておく。赤ナマズの皮の抽出液も最初から入れておく。

 父に見守られながら沸騰させ、よく混ぜてから、ピニラ草の葉を追加。

「……よし!」

 最初は、レッドスターの魔石だ。魔石を錬金釜に投入し、マナを注入しながらぐるぐるとかき混ぜる。

「まーざれ、まーざーれ!」

 集中して、マナを流す。ミリエラのマナに応じるように、錬金釜の下の炎がゆらゆらと踊る。

「このくらいでいいかな、パパ」
「そうだね。そのくらいで充分だ」

 溶液の色が変わったところでストップ。

 錬金釜を火からおろし、中身を器にあける。

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