天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!2
「ええと、打ち上げるのは難しくない気がするの。地面に筒を立てて……」
「その筒に玉を入れるんだな」
「そうそう」
「じゃあ、これみたいなものを作るってことか?」
カークがごそごそごと取り出したのは、投石器だった。的当てをして遊ぶためのものであって、殺傷能力はない。ドングリを玉にして遊ぶことが多い。
ゴムそのものではないけれど、錬金術で作られた伸び縮みするバンドを、二股になった木の先端に結び付けたいわゆるパチンコである。
「ちょっと違うけど……火を使わないで打ち上げたいな」
「でも、打ち出した瞬間開いたらダメだよね。一定の高さまでは打ち上がってもらわないと」
いい考えだと思ったが、ディートハルトの言葉にまた考え込んでしまう。マナを流し込むことによって打ち上げられ、一定の高さにまで行ったらばらけるようにすればいいか。
(うん、難しいことは後回しでいい。今は、花火を作ることに専念しよう)
綺麗な色を付けたいとか、空中に文字を描きたいとか。そのあたりのことについては、これからじっくり考えればいい。
「打ち上げられてから、三秒後に開くとかにすればいいんじゃないかな」
「その筒に玉を入れるんだな」
「そうそう」
「じゃあ、これみたいなものを作るってことか?」
カークがごそごそごと取り出したのは、投石器だった。的当てをして遊ぶためのものであって、殺傷能力はない。ドングリを玉にして遊ぶことが多い。
ゴムそのものではないけれど、錬金術で作られた伸び縮みするバンドを、二股になった木の先端に結び付けたいわゆるパチンコである。
「ちょっと違うけど……火を使わないで打ち上げたいな」
「でも、打ち出した瞬間開いたらダメだよね。一定の高さまでは打ち上がってもらわないと」
いい考えだと思ったが、ディートハルトの言葉にまた考え込んでしまう。マナを流し込むことによって打ち上げられ、一定の高さにまで行ったらばらけるようにすればいいか。
(うん、難しいことは後回しでいい。今は、花火を作ることに専念しよう)
綺麗な色を付けたいとか、空中に文字を描きたいとか。そのあたりのことについては、これからじっくり考えればいい。
「打ち上げられてから、三秒後に開くとかにすればいいんじゃないかな」