恋した先輩には病みがある!?
「えっと、斗愛くん・・・?」
「なあに?」
おそるおそるそう呼ぶと先輩は顔を起こしてきゅるきゅるしたお目目で恋桃を見つめてきました。
斗愛くんがそう呼んでっていうからそう呼んだのに「なあに?」はずるいです。
間の「あ」は何なんですか。
舌足らずな感じがしてめためた可愛いです。
「好きです。恋桃は斗愛くんが大好きです」
「・・・ありがとう」
斗愛くん呼びに改めて告白すると、斗愛くんは恋桃の触覚を耳にかけそこに近づきました。
「俺も恋桃って呼んでいい?」
「いいですよ。むしろ、お願いします・・・!」
斗愛くんの心地いい声が耳をなで、何故だかゾクッとしました。
でもそれは嫌悪感からくるものではありません。
禁断の果実に触れてしまった罪悪感に似ていました。