最愛の日々にピリオドを、
まあそのあとすぐに言い直してくれたから許したけど。
そんなこんなでようやく付き合えた、1年生の4月から知り合いだった私たちの記念日は一応大学2年生の秋である。ずっと一緒にいたくせに、恋人になるまで1年半以上もかけたの?と周りには驚かれるくらい私たちは亀並の進展速度だった。本当に、中学生みたいだ。
たぶん、という逃げ道を作った夕雅に不機嫌極まりない態度を見せたら、本気で焦ってたからおもしろかった。あの日のことも、あの日の告白も、恥ずかしそうに耳を赤らめながら逆切れしてきた夕雅の顔も、全部覚えている。
『待って、違う。これガチだから、本気で好きなんだよ、冗談じゃないし、マジなの、結構本気でずっと好きだったし、つうかなんでわかんねえの?どう考えても呉羽しか見てねえじゃん!』
訂正するように、その100倍返しみたいにすらすらと思いを伝えてくれるものだから、私は心臓が止まりかけたし、そんなのわかるわけないでしょ!と可愛げのない返答をしたような気もするし、顔は真赤だし、おまけに泣いたし。本当に始まり方が、悲惨だった。
『あーーもう、マジ伝わんねえ!どうしたらわかんの!』
『わ、わかったし、十分だから!』
『じゃあなんで泣くんだよ、意味わかんねーし、なに?俺こんだけ一緒に居んのに、呉羽のこと全然わかんねえの、もうやなんだけど』
馬鹿で、アホで、直球。なのにその直球は、1年に一回くらいしか飛んでこない。
だからこそ、あのときの告白のことは生涯忘れられる気がしないし、あれ以上にうれしくて幸せだって思える瞬間は、もう訪れないと思う。