最愛の日々にピリオドを、
散々我慢してたとか、俺の気持ち考えてみろとか、文句ばっか言うから。
もう我慢しなくていいよって言われたらその日のうちに食われた。しかも手加減も容赦もなしに、めちゃくちゃにされた。もう少し言い方考えろって思うかもしれないけれど、本当に言葉のまま、夕雅はこれまでの我慢をすべて私に押し付けてきた。死ぬかと思ったけど、この人の愛情表現はここに集中してるのか、と思えばそれすらも可愛くていとおしくて、本当に私まで馬鹿になってしまったのだ。
「『一人暮らしの男の家にノコノコついてくのは気をつけろよ』」
「……なによ、デジャヴ?」
「普通に。未来の呉羽に助言してんの」
「言われなくても、ついて行かないわよ」
「ホントかよ」
「夕雅だけだよ、別に手出されてもいっかな、って思ってたし」
「……お前なあ、」
「だから、次から家についてきてくれた子は襲っていいと思うよ」
「……アホ、そんな予定さらさらないわ」
「まあそんなことできないもんねえ、チキって」
「うるせえよ」
なんで今更になって、言えなかったことがスラスラ出てきてしまうんだろう。
それと一緒に、ボロボロと涙が零れるものだから、夕雅は眉を下げて困ったように笑う。それでも話し始めたらきりがない。私たちの4年間はこの時間で振り返るだけじゃ足りなすぎる。
恋人になれた大学2年生から、安定した大学3年生に。お互いに浮かれていた私たちは、外で恥ずかしげもなく手を繋いで、コンビニまで散歩をしたりしていた。
そのたびに、初めて手を繋いだあの日に、酔って忘れたって言わせないために証拠を残した手を繋いでいる影の写真の話になって、面白くなって、新しい影を見て笑う。しあわせな、毎日だった。