最愛の日々にピリオドを、




背中に回した手が離せない、離したくない、私たちはお互いの涙を拭って、ひどい顔だと言い合いながら、たくさん楽しかった頃の話をして、そのたびに好きだったことを伝え合う。
視線が絡んで、唇を重ねる。何度も、何度も、ただそれだけを繰り返して、また零れた涙に、悲しい気持ちを全部ゆだねて、ここに置いていきたいと思う。



小さなベッドで体をくっつけて、手を繋いで、眠った。
眠るまでにすごく時間がかかったけれど、たぶん私たちは同じくらいに眠りについただろう。
指同士が絡む手のひら、最初につないだ恋人になる手前だった不器用な私たちに、私たちは最後まで不器用かもしれないけれど、その間にはすごく幸せな毎日が待っているんだと、教えてあげたいと思った。




19歳、あなたに出会った。
4年間、友達のような、親友のような、相棒のような、家族のような恋人として、私はあなたの隣にいた。

私のことになると自信を失って行動に移せないところは、わたしからしたら全然わからなかったし、友達オーラ全開でかかわるあなたに何度傷つけられてきたかはわからない。
それでも私はあなたのことを諦めようとは思わなかったし、言われなくてもいつか自分から言っていただろうと思う。だからこそ、まっすぐに気持ちを伝えてくれたあなたと、これからもずっと一緒にいたいと思っていた。


あなただらけの色をしている毎日から、少しずつあなたがいなくなってしまう。それを考えるだけで私はこれから先何度も夜あなたを思い出して、一人で泣いてしまうかもしれない。
だけどもう、連絡はしない。何年後に、あなたが幸せなんだと友達を介してあなたの話を聞いても、純粋におめでとうと思える人になりたいと思う。結婚したなんて話を聞いたら、そのときは今こんなにつらいと思っている私を思い出して、そんなこともあったなって笑って話ができるようになりたいと思う。




だって、大好きだったから。


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