孤高の脳外科医は初恋妻をこの手に堕とす~契約離婚するはずが、容赦なく愛されました~
東都大学のキャンパスから歩いて二十分ほどのところに、それなりに大きな地域縁の神社がある。
毎年初詣参拝者数一位を誇る明治神宮と比べると、規模の違いは歴然としているものの、普段から近隣の住民や東都大学の学生、私たち医療従事者などが多く訪れる。
大晦日からお正月三が日は、参道に屋台が軒を連ね、結構賑わう。
霧生君が車で来ていたので、私たちは付近まで車で移動した。
車をコインパーキングに停めて、神社までの沿道を並んで歩くと、程なくして赤い鳥居が見えてきた。
去年の一月三日、操と初詣に来たのもここだ。
今年は二日。
去年より幾分混雑している。
午前十時。
すっきりとした冬晴れで、わりと陽射しが強い。
そのせいか、境内に続く参拝客の人混みにいると、ちょっと暑い。
一晩働いた後の私は、のぼせそうだ。
参道を抜けて境内に入ると同時に、霧生君が肩に掛けていたバッグからペットボトルを取り出した。
「ん」
ご丁寧に蓋を開けて緩めてから、私に持たせてくれる。
「え?」
「今の君、総合的観点から脱水を起こしやすい。喉渇いてなくても、予防的に水分とっといて」
まっすぐ前を向いて淡々と説明する横顔は、いつもの冷静な脳外科医のもの。
毎年初詣参拝者数一位を誇る明治神宮と比べると、規模の違いは歴然としているものの、普段から近隣の住民や東都大学の学生、私たち医療従事者などが多く訪れる。
大晦日からお正月三が日は、参道に屋台が軒を連ね、結構賑わう。
霧生君が車で来ていたので、私たちは付近まで車で移動した。
車をコインパーキングに停めて、神社までの沿道を並んで歩くと、程なくして赤い鳥居が見えてきた。
去年の一月三日、操と初詣に来たのもここだ。
今年は二日。
去年より幾分混雑している。
午前十時。
すっきりとした冬晴れで、わりと陽射しが強い。
そのせいか、境内に続く参拝客の人混みにいると、ちょっと暑い。
一晩働いた後の私は、のぼせそうだ。
参道を抜けて境内に入ると同時に、霧生君が肩に掛けていたバッグからペットボトルを取り出した。
「ん」
ご丁寧に蓋を開けて緩めてから、私に持たせてくれる。
「え?」
「今の君、総合的観点から脱水を起こしやすい。喉渇いてなくても、予防的に水分とっといて」
まっすぐ前を向いて淡々と説明する横顔は、いつもの冷静な脳外科医のもの。