因縁の御曹司と政略結婚したら、剝き出しの愛を刻まれました

 その身も蓋もない言い方に、やっぱり彼は光圀さんを尊敬していないのだと感じる。

 だったらなぜ弟子になったのだろう。気になるけれど、今質問されているのは私の方だ。

 光圀さんとの結婚の理由はひと言じゃ表せないけれど、彼の言うこともあながち間違ってはいない。

「まぁ、半分はそうだね……。実家の店が潰れそうで、結婚と引き換えに援助を受ける約束だから」
「ふうん。もう半分は?」

 間髪入れずに突っ込まれ、答えに窮する。

 残りの半分は、色々な感情が入り混じって、自分でもハッキリしないのだ。

 実家の店によく来てくれた昔のように、彼と親しく話したい。

 罪悪感、義務感で私と人生を共にすると決めた彼との結婚生活を少しでも明るく楽しいものにして、光圀さんの気持ちを軽くしてあげたい。

 それと……。ちょっぴり不純な動機が、もうひとつ。

「……なに赤くなってるんですか?」
「えっ!?」

 若干引き気味にこちらを見つめる太助くんに気づき、思わず頬を両手で挟む。

 ホントだ、熱い……。

 太助くんに心の内を覗かれたようで、恥ずかしい。

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