彼がデキ婚するので家出をしたらイケメン上司に拾われました。
付箋が10枚に増えていた。

昨日は4枚だから、昨日の夜か今朝6枚足したということだ。
書いてあることはワンパターンで新しい6枚を折り返してから写真を撮ってから戻しておく。

私がやったわけではないから、ロッカーが汚いと注意があるまで放置しよう。さすがにロッカールームには防犯カメラがないから犯人の特定はできないが証拠を集めておくのは悪くない。

昼はコンビニでおにぎりとペットボトルのお茶を買って公園に行くとおにぎりにパクついた。

深呼吸してから、母さんから教えてもらった番号をコールすると、ワンコールで出た上に「彩春」と番号の主は言った。

私の番号を登録していたんだろうか?

「父さん、金曜日の夜に話がしたいの」

『ああ、もちろんいいよ。家に来るのか?』

「母さんには聞かれたくないの、だから」

『・・・わかったよ、彩春のいいようにしてくれればいい』

「じゃあ、場所が決まったらこの電話番号にショートメールを送っておくから」

『わ
何かを言おうとしたところで通話を切った。


大きく息を吐いてから勢いよくベンチから立ち上がった。

何となく周りがヒソヒソとしている気がするが、今はそれどころではない。
まずは仕事!
頭を切り替える。

昌希さんは入れ違いでお昼に出たのかもしれない。それにしても田沼英子の行動力には感心する。600万円の慰謝料請求をされているはずなのになんでそんなに余裕なんだろう。

帰りには増えている付箋を写真に撮った。

< 120 / 137 >

この作品をシェア

pagetop