赤ちゃんを授かったら、一途な御曹司に執着溺愛されました
「どうして麻里奈がそこまで知りたがるんだ」と怪訝そうにする匡さんに、麻里奈ちゃんが「いいじゃん。楽しみなんだから」と返したところで、プレゼントの存在を思い出した。
「麻里奈ちゃん。これ。お誕生日おめでとう」
ソファに置いていた紙袋を差し出しながら言うと、麻里奈ちゃんは目を丸くしてから、少し居心地が悪そうに目を逸らした。
「うん。これ、なに?」
照れている様子にこっそり笑いながらプレゼントの中身を説明する。
「アイシャドウと口紅。麻里奈ちゃん、いつも綺麗にメイクしてるしきっとたくさん持ってるんだろうなとは思ったんだけど、お店でこれを見たとき、麻里奈ちゃんに似合いそうって思って、どうしても頭から離れなかったから」
外出禁止令は解けても、同時に妊娠が発覚したため、プレゼント代を自分で稼ぐことは結局できなかった。
でも、匡さんが『美織が選んでやれば、麻里奈がそれだけできっと喜ぶ』と言ってくれて色々連れて行ってくれたので、しっかりと選ぶことができたのでそれなりに満足している。
アパレル勤務経験のある滝さんにも太鼓判を押してもらったので、きっと麻里奈ちゃんの肌や雰囲気に合うはずだ。
中身を見た麻里奈ちゃんはどうしていいのかわからない表情を浮かべていたけれど、そのうちに「ふぅん。まぁ、貰っておく」と言った。