リスタート〜さよなら、私の初恋〜
「お!陽向おはよー」
扉を開け外に出ると、そこにはいつも通り眩しい彼がいた。
「お、おはよう」
毎朝のことなのに、最近は特にぎこちなくなってしまう。それはきっと、あと1ヶ月しか瞬とこうして毎日会えなくなるからだろうか。
「だんだん暖かくなってきたよなー」
はにかむ様に笑いながら瞬はそう言った。私も、そうだねと小さく返事をして隣に並んだ。
「陽向、今日寝癖すごいけどどした?また寝坊?」
瞬にそう言われて、恥ずかしくなって顔を逸らした。
「寝坊はしてない!癖毛なだけだし」
怒ったような口調で言う私に、瞬は苦笑いをした。
「ごめんごめん」
こうやっていつも、くだらない話をしながら2人で歩く。私はこの時間が、大好きなんだ。緊張してしまうけど、話してるうちに気がついたら緊張なんて吹き飛んでしまっている。
「あ、瞬くん」
家から学校までの道を半分くらいまで来たところで、ある人物の瞬を呼ぶ声にビクッとしてしまう。これも日課。いい加減慣れなくちゃいけないんだけど。
「おはよ、優里花。待たせてごめんな」
さっきよりも優しい口調で、優しい笑顔で彼女に近づく瞬。私はその2人を見たくなかった。
「じゃあね、瞬」
ちゃんと瞬に一言断って、先に言った。優里花と言うのは、1週間ほど前に瞬に出来た恋人。柏木さんは、サラサラで綺麗な長い色素の薄い髪を、いつも綺麗に巻いてハーフアップにしていて、私よりも背が低くて顔も可愛くて、オマケに性格も良くて頭もいい、学校1の美少女。
扉を開け外に出ると、そこにはいつも通り眩しい彼がいた。
「お、おはよう」
毎朝のことなのに、最近は特にぎこちなくなってしまう。それはきっと、あと1ヶ月しか瞬とこうして毎日会えなくなるからだろうか。
「だんだん暖かくなってきたよなー」
はにかむ様に笑いながら瞬はそう言った。私も、そうだねと小さく返事をして隣に並んだ。
「陽向、今日寝癖すごいけどどした?また寝坊?」
瞬にそう言われて、恥ずかしくなって顔を逸らした。
「寝坊はしてない!癖毛なだけだし」
怒ったような口調で言う私に、瞬は苦笑いをした。
「ごめんごめん」
こうやっていつも、くだらない話をしながら2人で歩く。私はこの時間が、大好きなんだ。緊張してしまうけど、話してるうちに気がついたら緊張なんて吹き飛んでしまっている。
「あ、瞬くん」
家から学校までの道を半分くらいまで来たところで、ある人物の瞬を呼ぶ声にビクッとしてしまう。これも日課。いい加減慣れなくちゃいけないんだけど。
「おはよ、優里花。待たせてごめんな」
さっきよりも優しい口調で、優しい笑顔で彼女に近づく瞬。私はその2人を見たくなかった。
「じゃあね、瞬」
ちゃんと瞬に一言断って、先に言った。優里花と言うのは、1週間ほど前に瞬に出来た恋人。柏木さんは、サラサラで綺麗な長い色素の薄い髪を、いつも綺麗に巻いてハーフアップにしていて、私よりも背が低くて顔も可愛くて、オマケに性格も良くて頭もいい、学校1の美少女。