リスタート〜さよなら、私の初恋〜
あんな子に、勝てるわけないじゃん……。朝から落ち込みながら教室に入ると、親友の紗奈はもう来ていた。
「ひな〜、おはよう!今日も桐沢くんは柏木さんとかぁ」
相変わらずポニーテールがよく似合っていて可愛い。私の事をひなって呼んでいるのも紗奈ぽくてすごく可愛い。ちなみに桐沢くんとは、瞬のこと。紗奈は、瞬と柏木さんのことも私が小さい頃から瞬のことが好きなのも全部知っている。
「まぁね」
どう返したらいいか分からなくて曖昧に返事をする私を嘲笑うかのようなタイミングで、二人が教室の前にやってきた。
「じゃあ瞬くん、また放課後ね〜」
そう言いながら笑顔で手を振る柏木さん。相変わらず声も可愛らしい。
「おう、またな」
その瞬の浮かれた声が私をいらつかせた。なんで私、もっと早く瞬に告白しなかったんだろう。
「なに睨んでんだよ陽向」
瞬は、彼女と別れてすぐに私の席にそう言いながらやってきた。
「別にー?」
素っ気なく返してしまったのはきっと、嫉妬していたからなんだろう。
「お前ここ1週間元気ないよなー、何かあったのか?」
いきなり瞬に顔をのぞき込まれながらそう言われて、心臓がはねる。もう、心臓に悪い事しないでよ……。
「な、なんもないよ別に」
瞬に気が付かれないようにわざと明るく返した。瞬には嫉妬していること、バレたくない。
「しってるか?陽向が別にって言う時は大体何かを我慢してる時なんだぜ」
「ひな〜、おはよう!今日も桐沢くんは柏木さんとかぁ」
相変わらずポニーテールがよく似合っていて可愛い。私の事をひなって呼んでいるのも紗奈ぽくてすごく可愛い。ちなみに桐沢くんとは、瞬のこと。紗奈は、瞬と柏木さんのことも私が小さい頃から瞬のことが好きなのも全部知っている。
「まぁね」
どう返したらいいか分からなくて曖昧に返事をする私を嘲笑うかのようなタイミングで、二人が教室の前にやってきた。
「じゃあ瞬くん、また放課後ね〜」
そう言いながら笑顔で手を振る柏木さん。相変わらず声も可愛らしい。
「おう、またな」
その瞬の浮かれた声が私をいらつかせた。なんで私、もっと早く瞬に告白しなかったんだろう。
「なに睨んでんだよ陽向」
瞬は、彼女と別れてすぐに私の席にそう言いながらやってきた。
「別にー?」
素っ気なく返してしまったのはきっと、嫉妬していたからなんだろう。
「お前ここ1週間元気ないよなー、何かあったのか?」
いきなり瞬に顔をのぞき込まれながらそう言われて、心臓がはねる。もう、心臓に悪い事しないでよ……。
「な、なんもないよ別に」
瞬に気が付かれないようにわざと明るく返した。瞬には嫉妬していること、バレたくない。
「しってるか?陽向が別にって言う時は大体何かを我慢してる時なんだぜ」