ママの手料理 Ⅲ
朝食を食べた後、伊藤 仁は暇そうにしていた銀河を連れて食材の買い出しに来ていた。
全ての商品の表記が英語のせいで、読みにくいったらありゃしない。
おまけに、仁は急な人格交代を恐れて高校にまともに行っていなかったし、銀河に関しては高校時代イコール不良だった為、学校の校門を授業目的でくぐっていないのではないだろうか。
つまり何を言いたいかと言うと、英語が読めない彼らにとっては買い物するのも一苦労だという事だ。
「オムライスでも作るのか?そもそも、食堂行けば食事が出てくんだから買い出しなんて要らねぇだろ」
「オムライスじゃないよ…。でも盗みの前には腹ごしらえが必要だよね。お菓子も買っとく?」
腹が減っては戦ができぬって言うしね!、と、仁はいつもの当たり障りのない笑みを浮かべながら傍にあったポテトチップスをカゴに放り込む。
その味はサワークリーム…大也の好物だ。
「…お前、何だかんだ言って弟想いだよな」
その光景を横目で見ていた銀河が、ミミズのように細長いカラフルなグミが入った袋をカゴに入れながら呟く。
「…うるさい。これ、銀河が選んだ事にしといて」
怪盗mirage内で仁と大也の本当の関係を知っているのは、湊、琥珀、銀河、伊織、紫苑の5人である。
全ての商品の表記が英語のせいで、読みにくいったらありゃしない。
おまけに、仁は急な人格交代を恐れて高校にまともに行っていなかったし、銀河に関しては高校時代イコール不良だった為、学校の校門を授業目的でくぐっていないのではないだろうか。
つまり何を言いたいかと言うと、英語が読めない彼らにとっては買い物するのも一苦労だという事だ。
「オムライスでも作るのか?そもそも、食堂行けば食事が出てくんだから買い出しなんて要らねぇだろ」
「オムライスじゃないよ…。でも盗みの前には腹ごしらえが必要だよね。お菓子も買っとく?」
腹が減っては戦ができぬって言うしね!、と、仁はいつもの当たり障りのない笑みを浮かべながら傍にあったポテトチップスをカゴに放り込む。
その味はサワークリーム…大也の好物だ。
「…お前、何だかんだ言って弟想いだよな」
その光景を横目で見ていた銀河が、ミミズのように細長いカラフルなグミが入った袋をカゴに入れながら呟く。
「…うるさい。これ、銀河が選んだ事にしといて」
怪盗mirage内で仁と大也の本当の関係を知っているのは、湊、琥珀、銀河、伊織、紫苑の5人である。