没落令嬢は今日も王太子の溺愛に気づかない~下町の聖女と呼ばれてますが、私はただの鑑定士です!~
「インクルージョンは目立つものが三つ。きっとカット職人は大きなものをふたつ、ここから切り出すと思います。一番大きなダイヤは八カラットくらいになるでしょうか。カットして磨かないと鑑定はできませんけど、指輪に加工してもネックレスに仕立てても豪華で素敵なジュエリーになるのは間違いありません」
ブルノも隣でいい原石だと感心している。
「聖女様は、これをお売りにいらしたのですか?」
そう尋ねたブルノに聖女は首を横に振り、にっこりとした。
「原石は国王陛下に賜りました。婚約指輪用にと。石によからぬ想いがついていたら困るので、オデットさんに鑑定してもらうといいと仰ったのです」
「そうなんですか!」
国王のアクアマリンの指輪を鑑定したのは、ひと月ほど前になる。
オデットの不思議な鑑定力を信じ、頼ってくれたのが嬉しかった。
「大丈夫です。この原石には誰の想いも感じません。まっさらな石から作られたご婚約指輪に、ぜひサラ様のお幸せな気持ちをしみ込ませてください」
サラがこの世界に降り立ってまだ日が浅いのに、良縁に恵まれたようだ。
ブルノも隣でいい原石だと感心している。
「聖女様は、これをお売りにいらしたのですか?」
そう尋ねたブルノに聖女は首を横に振り、にっこりとした。
「原石は国王陛下に賜りました。婚約指輪用にと。石によからぬ想いがついていたら困るので、オデットさんに鑑定してもらうといいと仰ったのです」
「そうなんですか!」
国王のアクアマリンの指輪を鑑定したのは、ひと月ほど前になる。
オデットの不思議な鑑定力を信じ、頼ってくれたのが嬉しかった。
「大丈夫です。この原石には誰の想いも感じません。まっさらな石から作られたご婚約指輪に、ぜひサラ様のお幸せな気持ちをしみ込ませてください」
サラがこの世界に降り立ってまだ日が浅いのに、良縁に恵まれたようだ。