没落令嬢は今日も王太子の溺愛に気づかない~下町の聖女と呼ばれてますが、私はただの鑑定士です!~
明るく笑う司教にオデットはつられて笑顔になるが、ジェラールは真顔だ。
司教が戸惑いを見せるとジェラールは勝手にソファに腰を下ろし、偉そうに足を組む。
「聖堂内が賑わっていました。聖女降臨でお忙しいようですね。礼拝に訪れる信者が増え、財政も潤沢なのではありませんか?」
「ま、まあ、違うとは言いませんが……」
批判されていると感じたのか、バロ司教の顔つきが硬くなる。
ハラハラしたオデットは世間話でもして和やかな雰囲気に戻したくなったが、その気持ちをグッとこらえる。
(殿下には思惑があってのこと。それがなにかはわからないけど邪魔したらいけないわ)
「今日はどのようなご用が?」
ジェラールの顔色を窺うようにバロ司教が問う。
「来訪者記録を見せてもらうために来ました」
「それは難しいのですが……」
礼拝であれその他の用事であれ、この教会は訪れた者に記名を求めている。
守秘義務があるからと断ったバロ司教に、ジェラールはフンと鼻を鳴らした。
司教が戸惑いを見せるとジェラールは勝手にソファに腰を下ろし、偉そうに足を組む。
「聖堂内が賑わっていました。聖女降臨でお忙しいようですね。礼拝に訪れる信者が増え、財政も潤沢なのではありませんか?」
「ま、まあ、違うとは言いませんが……」
批判されていると感じたのか、バロ司教の顔つきが硬くなる。
ハラハラしたオデットは世間話でもして和やかな雰囲気に戻したくなったが、その気持ちをグッとこらえる。
(殿下には思惑があってのこと。それがなにかはわからないけど邪魔したらいけないわ)
「今日はどのようなご用が?」
ジェラールの顔色を窺うようにバロ司教が問う。
「来訪者記録を見せてもらうために来ました」
「それは難しいのですが……」
礼拝であれその他の用事であれ、この教会は訪れた者に記名を求めている。
守秘義務があるからと断ったバロ司教に、ジェラールはフンと鼻を鳴らした。