没落令嬢は今日も王太子の溺愛に気づかない~下町の聖女と呼ばれてますが、私はただの鑑定士です!~
「オデットさん、心配なさらないで。私たちはあなたの味方です」
「あ、ありがとうございます」
批判を封じるどころか味方にしてしまうジェラールの話術に、オデットは感心するばかりだ。
(この前、バロ司教にお会いした時もそうだったわ。ジェラール様は望む方に会話を誘導するのがお上手なのね)
しかしジェラールでも余裕を持って話せない人はいる。
「ジェラール」
後ろから低い声で呼びかけられ、ふたりが振り向くと、国王が険しい面持ちで立っていた。
「国王陛下、あの、本日はお招きくださいましてありがとうございます」
挨拶の言葉は何度も練習してきたからなんとか口にできたオデットだが、強い緊張に襲われて冷や汗が背中を伝った。
一度は認めてくれたジェラールとの結婚を白紙に戻されたため、怖いとも感じる。
「招いてなどいない。その娘の招待は取り消せと言っただろう」
国王がジロリとオデットを睨むので、ジェラールが背にかばってくれた。
「父上、この晩餐会のホストは私です。招待客の選定から席順まで、決定権は私にあります。オデットを皆さんに紹介しなければならないので、招待は取り消せません」
「あ、ありがとうございます」
批判を封じるどころか味方にしてしまうジェラールの話術に、オデットは感心するばかりだ。
(この前、バロ司教にお会いした時もそうだったわ。ジェラール様は望む方に会話を誘導するのがお上手なのね)
しかしジェラールでも余裕を持って話せない人はいる。
「ジェラール」
後ろから低い声で呼びかけられ、ふたりが振り向くと、国王が険しい面持ちで立っていた。
「国王陛下、あの、本日はお招きくださいましてありがとうございます」
挨拶の言葉は何度も練習してきたからなんとか口にできたオデットだが、強い緊張に襲われて冷や汗が背中を伝った。
一度は認めてくれたジェラールとの結婚を白紙に戻されたため、怖いとも感じる。
「招いてなどいない。その娘の招待は取り消せと言っただろう」
国王がジロリとオデットを睨むので、ジェラールが背にかばってくれた。
「父上、この晩餐会のホストは私です。招待客の選定から席順まで、決定権は私にあります。オデットを皆さんに紹介しなければならないので、招待は取り消せません」