没落令嬢は今日も王太子の溺愛に気づかない~下町の聖女と呼ばれてますが、私はただの鑑定士です!~
急に人が変わったように聖女を娶れなどと横暴な命令を下した国王にジェラールは疑問を感じていて、装飾品になにかあるのではないかと思っているそうだ。
オデットは真顔で頷く。
「はい。呪術の気配を感じました。右袖のターコイズのカフスボタンです」
「やはりそうか。ありがとう。それなら父上と正面対決せずにすみそうで安心した」
「あの、どんな呪いかまではわからないです。触ってみればわかると思うんですけど」
最近は感度が上がっているようだが、呪いを含め宝石に移った想いを触れずに読み取るほどの力はない。
しかしオデットを邪魔者扱いしているような今の国王には、カフスボタンを見せてほしいと言っても聞いてくれないだろう。
オデットは困り顔をしたが、ジェラールは笑みを浮かべて首を横に振る。
「その必要はないよ。呪いをかけられているのか、いないのかが知りたかった。それによって闘い方を変える必要があるから。呪いをかけられているなら、その目的はひとつしかない」
オデットはすべてを教えてもらいたかったが、ジェラールに腰に腕を回されてドアへといざなわれる。
オデットは真顔で頷く。
「はい。呪術の気配を感じました。右袖のターコイズのカフスボタンです」
「やはりそうか。ありがとう。それなら父上と正面対決せずにすみそうで安心した」
「あの、どんな呪いかまではわからないです。触ってみればわかると思うんですけど」
最近は感度が上がっているようだが、呪いを含め宝石に移った想いを触れずに読み取るほどの力はない。
しかしオデットを邪魔者扱いしているような今の国王には、カフスボタンを見せてほしいと言っても聞いてくれないだろう。
オデットは困り顔をしたが、ジェラールは笑みを浮かべて首を横に振る。
「その必要はないよ。呪いをかけられているのか、いないのかが知りたかった。それによって闘い方を変える必要があるから。呪いをかけられているなら、その目的はひとつしかない」
オデットはすべてを教えてもらいたかったが、ジェラールに腰に腕を回されてドアへといざなわれる。