エリート極上男に堅物女で有名な私が何故か執着されています【完】  ~続編更新中~
と、とりあえず降りないと!

「お、店出てちょっと酔い醒めた?部屋まで一人で大丈夫そうだな」
「へ?」
「俺帰るわ、明日は昼からだったら丘にいるから。夕方なら果樹園にいるから。ここらで果樹園は一つだからすぐ見つかると思う。じゃーな」
「あ、うん・・・。あ、ミヲ君はどうやって帰るの?」
「あ?このままタクシーで――――て、ったくなんだよ。・・・はい、なに?」

ミヲ君のスマホが鳴り、少しイラついた素振りで誰かと話し始めた。

―――耳悪いんだっけ?すごく相手方の声が聞こえるんだけど・・・
というか、会話丸聞こえ…。

「だぁから!しつけぇな!迎えなんていらねーっつうの!ああ?…当たり前だろ、何回言わせんの?つうかさ、おめー、今まで待ってたわけじゃねーよな?タイミング良すぎんだろ、ストーカーみたいにどっかで見てねーべな」

み・・・ミヲ君?
ってこんな話し方する人だったっけ?

どこか粗々しいというか、
それでいて、すごく男の人らしいっていうか‥。

わー、なんかこっちのミヲ君もいいかも・・・。
って、まだ私、相当酔ってるな‥。


「ごめん、変な奴から電話きて待たしちゃったね。おれとりあえずこのままこのタクシーで帰るよ。気を付けてな」
「う、うん」
「なに?どもっちゃって、可愛い」

私にはいつものミヲ君だ。

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