エリート極上男に堅物女で有名な私が何故か執着されています【完】 ~続編更新中~
「だから違うんだ、本当に妹なんだって。」
「そんな話信じると思う?もしかして未だに続いてるんじゃないよね?私が来るときはどこかで時間潰しているとかあったりするの?」
そう考えたら嫌悪感を抱いてくる。
わたしを帰した後にみなって子が帰ってきて、そうして、あの寝室で――――。
そこまで考えたら気持ち悪くなってトイレに駆け込み吐いてしまった。
「お、おい、大丈夫か?」
「触らないで!!」
背中をさすりそうな手をはねのけた。
彼はとても悲しそうにはねのけられた手を擦っていた。
「ごめん、もうムリ。婚約解消して」
「――――何言ってる、俺は嫌だからな」
「もう無理だよ、もう信じられないもの。私はみなさんの代わりなんて出来ないから」
「な―――んで、その名前を?」
やっぱりそうなんだ…。
そこは狼狽えずに否定して欲しかったな。