エリート極上男に堅物女で有名な私が何故か執着されています【完】 ~続編更新中~
盆休み
あれからミヲ君と会っていない。
初めのうちはメッセージがきたりや電話が鳴りやまなかったけど、直接会いに来ることはなく、会社でも鉢合わせになることは無かった。
まあそれだけ必死になって引き留める対象は私じゃなかったって事なんだろう。
そう考えて悲しくなった。
どうして私なんだろうとか疑問に思うこともあったけど、凄く楽しかったのにな。
デート中もドキドキして、二人で過ごす時間が何よりも楽しくて大好きだったのに。
年甲斐もなくはしゃいでしまったけど、初めからみなさんを重ねて見ていたんだろうな。
ミヲ君からの連絡が完璧に途絶えたころ、私は住んでいたアパートを引き払い実家へと帰っていた。
「この年にもなって彼氏もいないのかね」
母にそんな嫌味を言われるけどそうだよね~と曖昧に答えてやり過ごしていた。