エリート極上男に堅物女で有名な私が何故か執着されています【完】 ~続編更新中~
身代わりになるのは嫌だと自分で別れを切り出したくせに、こうやって聞き出す私も女々しいかもしれない。
「みんなって会社の同期たちの事?相変わらずじゃないかな~。私も退職したから分からないけど」
「そうだよね」
「あ!でもさ、飯塚君いたじゃない?」
名前を聞いただけで心臓がドクンとした。
今から彼の近状を知るのは嬉しさもあるけど、怖さも半分ある。
こんな気持ちになったのは、彼が上司の娘さんとお見合いするかもとか聞いた時以来だ。
「飯塚君がどうしたの?」
「やめちゃったんだって~」
頭が真っ白になる。
「辞めた?あの飯塚君が?」
「うん」
「え、不当解雇の類?」
またイジワル上司の言いがかりじゃないよね?
「自主退社らしいよ~。」
「自主退社?あの飯塚君が?」
「うん。なんかやりたい仕事があるみたいなことだったかな~」
「――――ふうん、どこに行ったのかな?」
「それが噂しか入ってこないんだって。ライバル社から引き抜きになったとか、漁師になったとか、親戚の製薬会社に入社したとか」
どれも現実味がない。