エリート極上男に堅物女で有名な私が何故か執着されています【完】 ~続編更新中~
「あっれ~?宮ノ森?なんか雰囲気違くね?」
迎えにきた河本君に美幸と似たようなことを言われてる。
「ねーねー、陽ちゃんもそうおもうでしょ~。やっぱり恋してんじゃない?」
「それはないからww」
三人でしばらくの間路上で話してたけど、車の中で寝ていた息子君が起きたみたいで早々に帰って行った。
走り去ってく車を見送りなんだか心に穴があいたような虚無感に襲われそうになる。
ミヲ君はもう居ないんだ。
少なくても東京のどこかにいるのだと思ってたのに、それもないんだと思うと寂しい気持ちになった。
「いやいやいや・・・そもそも愛されてなかったし」
自分の家に帰る。
フレミング―――フレミングか。
たしか色んな事業を展開している海外企業だよね。
そんなところのお坊ちゃんなんだ。
そんな人と婚約していたかつての自分に危うさを感じる。
勢いに押されたとはいえ、よく分からない人と婚約してしまうのは良くなかったな。