エリート極上男に堅物女で有名な私が何故か執着されています【完】 ~続編更新中~
「あの時、すぐに否定できなくてごめん、ここまでの経緯をどうやって話そうとか信じてもらえるかとか、余計なことばかり考えていた。」
「ううん、いいのよ。私もマイナスの方ばかり考えてた。―――ミナさんは元気なの?」
痩せたままの状態が続いているのならまだ距離をとられたままなのかもしれない。
そんなに心配するほど彼女は不安定だったんだね。
「うん、あの子は俺が思ったより十分に大人でさ、信頼できる恋人と一緒に元気で過ごしてるよ」
「え、でも・・・。じゃあなんで、そんなに痩せてしまったの?」
「俺やっぱ痩せた?良く心配されるんだよね、自覚は多少あるけどそんなに酷いか」
「病気じゃないよね?」
「病気じゃないけど・・・その・・・。一番の原因は葵不足―――かな?」
「私が原因?」
「うん。葵に会えなくて寂しくてさ、食欲も失せたよ。何やっても面白くなくなったし、仕事もやめた。弟の哩桜に住んでるアパート教えてもらったけど、会いにいく勇気がなかった。本当に嫌われたと思ってたし、その—――ストーカーみたいに遠くから見る事しか出来なかったんだ」
見ていられなかった。
部下からは憧れの上司で、上司からは信頼されて。
いつも自信満々な表情をしていたミヲ君が、自信なさげに俯いていくのが痛々しくてテーブル越しに手を繋ぐ。