エリート極上男に堅物女で有名な私が何故か執着されています【完】 ~続編更新中~
こんな姿のミヲ君を見ているのは心が痛くなる。
私たちがつないだ手の上から左手を重ねてきたミヲ君は、泣きそうな表情をしながら乞うように重ねた手におでこをつけてくる。
「もう一度、俺のこと信じてくれないかな?もう一度、友達から仲良くなってもらえますか?」
「うん、こちらこそ。私にもチャンスを下さい。今度は誰に何を吹き込まれようとも勝手な勘違いで離れたりしないから」
今度こそ自分できちんと判断しなきゃ。
自分に自信がないからといって、他人の話を鵜呑みにしてはいけないんだ。
そこから勝手に考察して判断してもいけない。
私たちに足りなかったのはお互いを信じる力。
そうして腹を割って話し合う事だった。