エリート極上男に堅物女で有名な私が何故か執着されています【完】 ~続編更新中~
「今度、また海へいこうか」
「うん、いいよ」
「海にはね、俺のもう一人の親父がいるんだ」
「もう一人?」
「うん。実の父親がそばにいない分、おれを息子のように可愛がってくれたんだ」
「そう、そんな人がいたんだね」
「もう会えないけどね、海を見てればその人に会えたような気分になるんだ」
「海が好きな人だったんだね」
「うん。すっげーかっこいい漁師だった」
ミヲ君が海を見て悲しそうにしている理由が分かった。
海にその人の面影を見ていたんだね。