ゆっくり、話そうか。
期待させられてまた、想いが潰されるのはもうまっぴらだった。
日下部の力にはなりたい、けれど気持ちを叩きのめされるのは別の話だ。
「期待すればいいよ」
「は?」
面食らうやよいの表情はまるで少女のよう。
こんな話しは誰にもしたことがなかった。
誰にもしないと決めていた。
誰も幸せになれない話しなど、自分だけが知っていればそれで充分だ。
けれど、やよいには知って欲しかった。
自分の想いを解放するためにも。
もう抑えているのも限界だった。
両親と義母が執着して狂わせたものに、自分も墜ちていた
悔しいとすればそれだけ。
だが、あんなものとは違う。
あんなものにはしない。
俺は───
「好きだよ」
びゅぅっと風が吹いて、毛先がやよいの頬を叩く。
それを日下部の指が掬って、耳にかけた。
「園村さん、君が好きでたまらない」
くるりと動いた日下部の瞳に、自分が映っているのが分かる。
夢にまで見た言葉。
そう言ってもらえたらどんなにいいか、喉から手が出るくらいに欲しかった気持ち。
なんと言って反応すればいいか分からない。
けれど、日下部が疑問に感じていること、日下部が
日下部が好きだという気持ちは伝えたかった。
自分がいると言ったことに、嘘はないということも。
日下部の力にはなりたい、けれど気持ちを叩きのめされるのは別の話だ。
「期待すればいいよ」
「は?」
面食らうやよいの表情はまるで少女のよう。
こんな話しは誰にもしたことがなかった。
誰にもしないと決めていた。
誰も幸せになれない話しなど、自分だけが知っていればそれで充分だ。
けれど、やよいには知って欲しかった。
自分の想いを解放するためにも。
もう抑えているのも限界だった。
両親と義母が執着して狂わせたものに、自分も墜ちていた
悔しいとすればそれだけ。
だが、あんなものとは違う。
あんなものにはしない。
俺は───
「好きだよ」
びゅぅっと風が吹いて、毛先がやよいの頬を叩く。
それを日下部の指が掬って、耳にかけた。
「園村さん、君が好きでたまらない」
くるりと動いた日下部の瞳に、自分が映っているのが分かる。
夢にまで見た言葉。
そう言ってもらえたらどんなにいいか、喉から手が出るくらいに欲しかった気持ち。
なんと言って反応すればいいか分からない。
けれど、日下部が疑問に感じていること、日下部が
日下部が好きだという気持ちは伝えたかった。
自分がいると言ったことに、嘘はないということも。