エリート警察官は彼女を逃がさない
自分自身に問いかけてみれば、ただ一つわかったことは、嫌じゃないから。
ーーいや、私が彼と一緒にいたい。
そう思ったからだ。
でも、身分も何もかも違うのに彼のことを好きになるのが怖い。
そう思う反面、キスをされても嫌じゃなく、手も出なかった時点で私は彼に惹かれていたのかもしれない。
真っ直ぐに見てくれるその瞳も、私のことを認めてくらたことも。
好きになるのって時間じゃないんだ。そんなことを思っていると不意に目の前に彼の瞳があった。
「美緒、どうした?」
グルグルと考えていて、表情が硬くなっていたのだろう。彼が私の顔を覗き込む。
その距離に驚いて後ずされば、手を後ろについてしまった。
そのまま数秒見つめあった後、私はそっと瞳を閉じた。