友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~
眉間にしわを寄せた顔で話しているのを見ると、決していい話ではなさそうだ。


「…見て、あれ。さっき話しかけたときは反応薄かったのに、男子とは仲よさそうにしてっ」

「ちょっと顔がいいからって、おだてられて勘違いしてるんじゃない?」


聞きたくもない会話が、わたしの耳に入ってくる。


自分では、そんなつもりはまったくないけど…。

どうやら、他の女の子たちの目にはそう映っているようだ。


こんな中途半端な時期に転校してきたわたしが、すぐに友達ができるだなんて思っていなかったけど――。

すでにわたしは、『男に媚びている』というレッテルを貼られているようで、わたしと仲よくしようとする女の子なんていなかった。



「それにしても向坂さん、転校早々運が悪いよなー」

「運が悪い…?どうして?」
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