友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~
確かに、クラスの女の子たちからはよく思われていないようだけど、運が悪いほどのことかな…?


そう思っていると、わたしの周りに集まる男の子たちが、一斉にある方向に目を向けた。


それは、わたしの隣――。

一之瀬くんの席だ。


「よりにもよって、一之瀬彪雅(ひゅうが)の隣だなんてな」


その言葉に、わたしはキョトンとする。


一之瀬くんの隣の…なにがダメなの?


「向坂さんは転校したばかりだから知らないだろうけど、…あいつ、いろいろとヤバイんだよ」

「そうそう。見た目あんなだろ?学校の外じゃ、けっこうやらかしてるって噂っ」


男の子たちは、一之瀬くんがいないのをいいことに、好き勝手に話している。


「1年のときは、もう少し取っつきやすかったんだけどなー」

「だよなっ!?もともと無口なほうだったけど、2年になってからはさらに無口になって」
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