友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~
ベンチに座ってスマホをいじりながら、細長い練乳クリームパンをかじっていたとき――。


屋上のドアが開く音がした。

どうやら、だれかが入ってきたようだ。


わたしは、ふと視線を移すと…。


そこにいたのは、明るい茶髪や金髪の…いかにもガラが悪そうな3人組の男子生徒たち。


わたしが履いているつま先が赤色の上靴と違って、踏み靴でボロボロになった青色の上靴を履いている。

あの色は、3年生だ。


すると、ベンチに座っているわたしを見つけるなり、3年生たちがすぐさま目の色を変えた。


「…おいっ、お前。なにオレたちの場所で、勝手にくつろいでんだよ?」


オレたちの…場所?


そう思って首を傾げてみたけど、どうやらこのベンチは、この不良3人組の特等席らしい。


タバコの吸い殻が落ちているとは思ったけど、そういうことだったのか。
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