クールな幼なじみが本気になったら
…言った。

言ってしまった。


こんな地味なわたしが、ユウヤくんをフる権利なんてないと思うけれど…。


「初めて告白されたから、どうしたらいいのかわからなかったんだけど…。わたし、好きでもない人と付き合うなんてことはできないから…」


わたしはユウヤくんの顔を見ることができなくて、視線を落とすとそのまま頭を下げた。


「…だから、ごめんなさい」


これが、わたしの誠心誠意を込めた謝罪だ。


こんなわたしが、イケメンのユウヤくんをテキトーにフるなんてことはできないから、せめて丁寧にお断りしなければ。


頭を下げてはみたものの、ユウヤくんが悲しい表情をしているかと思ったら、なかなか顔を上げることができなかった。



――すると。


「さすがです、花岡先輩」


思っていたものとは違う言葉が返ってきて、わたしはキョトンとしてユウヤくんに目を向ける。
< 25 / 220 >

この作品をシェア

pagetop