クールな幼なじみが本気になったら
「ユウヤくん…!ここじゃ人目につくから、…ちょっとこっちにきて!」


わたしはユウヤくんの手首をつかむと、そそくさと教室をあとにした。



やってきたのは、屋上へと続く階段の踊り場。

こんな時間に屋上へ行く人はいないから、ここならだれもこない。


周りに人がいないことを確認して、ようやく胸を撫で下ろした。


さっきまでは人の目が気になって、とてもじゃないけど落ち着けるわけがなかった。


ユウヤくんはというと、なぜかここへきてニヤリと口角を上げた。


「花岡先輩ったら、こんな人気のないところにオレを連れ込んで〜。もしかして、キスしようとか思ってました?」


いたずらっぽく笑うユウヤくん。

冗談だということはわかっている。


わかっているけど、『キス』なんてワードが出てきたら、恥ずかしくて顔を真っ赤にせずにはいられない。
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