紳士な副社長からの求愛〜初心な彼女が花開く時〜【6/13番外編追加】
「スキ?キライ?」
「……その聞き方は、何かズルくないですか」
「何で。的を射てていい質問じゃん。で、どうなの?」
深い漆黒の瞳が私を真っ直ぐに見据える。
普段割と私のことを弄ってばかりの比呂さんだけど、その表情から今のこれは弄るための質問ではないらしいと分かる。
「……好きか嫌いかで言えば間違いなく好きですよ?一緒にいて居心地良いですし、デートも何だかんだで楽しいですし」
「ほぉー。じゃあお試し期間終わったら正式に付き合う?」
キラっと目を光らせた比呂さんが、こちらへ身を乗り出して来た。
「いや、それはまだちょっと……。それが恋愛としての好きかどうかはよく分からないので」
「ふーん。恋愛としての好きかどうか分からない、ねぇ……」
正直な気持ちを答えれば、顎に手を当てて何やら思案顔の比呂さん。
その時、バッグの中でスマホが振動した。しばらく震えているのでメールではなく電話のようだ。
ガサゴソと取り出してみれば、そこには和泉さんの名前。
……わっ、4日ぶり!
ワタワタしながら私は通話ボタンをタップした。